TV番組「なんでも鑑定団」などで、昔から家にあった骨董品に数百万、数千万の値段が付くという光景を見たことがないでしょうか。
これはまったくない話ではありませんし、数千万はまれでも、数十万のお品は普通のご家庭に眠ったままになっていることがよくあります。
ご整理の際などにお探しになってはいかがでしょうか。
期待ができる骨董品を売る際のポイントをご紹介します。
中国の骨董品かどうか
下火になってきているとはいえ、未だ中国美術は高額で取引されています。
- 50年以上前から家にあった
- 祖父・曽祖父が中国で手に入れた
- 祖父・曽祖父が中国の要人から譲られた
というお品があれば一度査定をご検討ください。
上記の中でも戦前や何代も前から家にあった中国美術であれば、期待ができるかと思います。
作家物かどうか
品物の種類に関わらず、有名な作家の作品であることは重要なポイントです。
大家と言われるような作家はもちろんですが、あまり知られていない作家でも高額の評価となる作家はたくさん存在します。
まずは、落款や刻印といった作家のサインを確認してください。
箱の有無は重要で、共箱(ともばこ)と呼ばれる作家自身のサインが入った箱があれば価値は高まります。
もし落款や刻印といった作家のサインを見ても、作家名の判別が付かない場合はご相談ください。
また、誰でも知っている有名な作家にはコピーや贋作がつきものですので、本物なのか・値段がつくものかは専門家にご相談下さい。
古いものかどうか
骨董品ですから年代は重要です。
ただし、制作年代は箱や作品に書かれているなどしなければ、一般の方には中々判別が難しい部分ですので、やはりご相談ください。
素材(翡翠・珊瑚・金銀・象牙)
このポイントが最もわかりやすいと思いますが、翡翠・珊瑚・金銀・象牙・瑪瑙などの高級素材が使われた骨董品は評価が高くなります。
琅玕(ろうかん)といわれる最高級の翡翠や、真っ赤な色が特徴の血赤珊瑚が使われたものは期待ができます。金銀製品については、地金の価値に加え、作家物であったり細工によっては大きなプラスαが期待できます。
また、部分的にでもこれらの素材が使われていることは査定のポイントとなります。
例えば、掛け軸の軸先が象牙かそうでないかはポイントとなりますし、香炉や鉄瓶で摘みの部分に翡翠や瑪瑙が使われたものには良いお品があります。