骨董品・美術品の鑑定と査定の違いとは?

骨董品買取骨董品鑑定 2025.02.17

骨董品の鑑定と言えば、テレビ番組で高額な鑑定額にスタジオが沸くシーンがありますが、この「鑑定額」とは、そのまま買取してもらえる金額ではないのです。このコラムでは骨董品の買取の際に知っておきたい「鑑定」と「査定」の違いについて解説します。

「鑑定額」は実際の買取金額とは異なります

お手元にある骨董品や美術品について「売ったらいくらだろう?」と気になったという方は少なくないと思います。古美術永澤が番組提供を行なっているテレビ番組「開運!なんでも鑑定団」では、「鑑定額150万円!」といった数字が出されて、スタジオが沸くシーンもありますが、注意しなければならないのはこの「鑑定額」とは、そのまま買取してもらえる金額ではないということです。

骨董品・美術品の価格は3種類ある

鑑定額が150万円であっても、実際に市場で取引される価格は変わります。どうしてもほしいという人があれば、鑑定額を超えるかもしれませんし、逆に買い手がなかなか現れなければ、鑑定額より低い価格で売買されます。つまり骨董品や美術品には鑑定額と別に、実際に取引が成り立つ価格(取引価格)があり、それを念頭に買取業者が実際に買い取る価格(査定価格)の3種類があるということです。

鑑定とは真贋の見極めをして品物本来の価値を明らかにすること

混同しやすいのですが、鑑定と査定はまったく別のものです。鑑定とは品物の真贋をはじめ、作者や製作年代、製作技法などを見極め、工芸品・美術品として備えている市場価値を明らかにすることです。品物本来の市場価格が示されます。巧妙な偽物も多く、真贋の判定は簡単ではありませんが、古美術永澤の熟練の目利きは本物を何度も扱った経験があるからこそ適正な判断を下すことができます。

査定額は厳密な鑑定が前提となる

鑑定が品物本来の価値の見極めであるのに対して、査定はそれが実際にいくらで流通するかという市場での取引価格を念頭においた買取価格の提示です。そのため査定価格は鑑定にて示される評価額とは異なります。もちろん厳密な鑑定が査定価格の前提であり、査定を依頼されるなら、経験豊かな目利きが厳密に査定する買取業者を選ぶことが大切です。古美術永澤にはベテランの目利きが揃い、美術品の評価サービス(有料)も行っています。

市場がわからなければ査定はできない

骨董品・美術品の査定は、品物の処分や現金化をお考えの方にとって重要な第一歩であり、信頼できる鑑定が大前提です。しかし、査定はそれだけではできません。実際の取引価格を見極める市場を見る目が必要だからです。それが見えるからこそ妥当な査定価格が提示できます。骨董品や美術品の美術的価値を鑑定するだけでなく、市場の動向に関する知識、この両方を見る目を持っているのが本当の目利きです。

査定の依頼先は多くの販路を持つ買取業者がお奨め

目利きは品物の鑑定眼と市場を見る目の両方を持っているだけでなく、実際に国内外に多数の販路を持っていれば、査定の依頼先として理想的です。なぜならより高い取引価格で販売できる販路があれば、査定価格も高くできるからです。古美術永澤はベテランの目利きが鑑定に当たるだけでなく、長年の実績から多くの販路を確保しています。そのため最も評価の高い販路を念頭に査定価格の提示ができます。ぜひ、古美術永澤の査定をご活用ください。

 

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担当

骨董買取コラム編集室

骨董目利き修行者

将来、古美術商になるため古美術永澤で修行中。愛読書は廣田不孤斎の歩いた道。