田崎広助の油絵です。
田崎広助(たさき ひろすけ)は「山岳画家」と称されるほど多くの山々を描きました。
阿蘇から始まり、桜島や浅間山など、日本の山に魅了され描いた画家です。
晩年の作では鮮烈な朱色が印象的な「箱根朱富士」など、富士山を題材とした作品も人気です。
田崎は師範学校を卒業しますが、画家となる夢を諦められずに福岡を出る覚悟をします。
父親の反対を押し切って上京すると、安井曾太郎に師事し二科会に所属。
13回二科展に初入選すると、パリに留学して西洋の美を学びます。
帰国後、日本の美について再確認し、洋画による日本の美の表現を追求しました。
安井曾太郎や石井柏亭により洋画団体「一水会」が創立されると、第1回展から出品します。
その後も画壇で活躍しながら、四季折々の山景を描き、日本的情感を作り上げます。
独自のジャンルを確立した田崎の評価は高く、味わい深い作品で人気作家となりました。
田崎広助らしい雄大で豪胆な作品で、作品や額縁の状態もよく高く評価させていただきました。
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