長谷川りん二郎の油絵です。
長谷川潾二郎(はせがわりんじろう)は、北海道の文学一家に生まれました。
兄弟全員が作家・文学者・翻訳家と文学に関係しており、自身も探偵小説を執筆しています。
19歳のころに画家を志して上京しますが、すぐに退学。絵を学ぶために渡仏するも1年で帰国しました。
26歳のときに荻窪にアトリエを構え、画壇や団体とは関わりを持たず、ただひたすら独自の絵画を貫いた結果、近代美術史上においても特異な位置を占めることになりました。
りん二郎は、描きたい対象が、描きたい状況になるのを待ち、季節や光が変われば、次の年まで書き加えることをしませんでした。作品を完成させるまでに、時間を惜しまず、労力を惜しまず、ただ寡黙に対象と向かい合い、独自の絵画と向き合い続けました。そのため、完成作品が少なく、寡作な画家として知られています。
身の回りの物や風景を画題にした画風は、温か味のある写実的な表現でありながら、どこか現実離れした神秘性を漂わせ見る側に忘れがたい印象を残します。
多くの人を魅了するりん二郎の作品は近年再評価され、愛好家も増加傾向にあります。
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