島岡 達三(しまおか たつぞう)の地釉縄文象嵌扁壷をお譲りいただきました。
島岡 達三は東京出身の陶芸家で、組紐師の長男として生れました。19歳の時、日本民藝館を訪れたことがその後の人生を決定づけることとなります。島岡は河井寛次郎や濱田庄司の作品を通して民藝の美を知り、2年後には濱田庄司から大学卒業後の入門を許可されます。濱田のもとで一夏を過ごし、山陰・山陽・沖縄の民窯を探訪。太平洋戦争開戦の影響で繰上げ卒業を余儀なくされ、その後ビルマへ出征しますが、陶芸家への道を忘れることなく、復員後すぐに濱田庄司を訪ねます。門下となると陶芸技術を研鑽。独自の縄文象嵌技法を生み出し、その功績により人間国宝に認定されました。
東京・大阪・広島・名古屋など各地で個展を開催、海外ではアメリカ・カナダ・ドイツ・中国・ドイツ・オーストラリアなどに招かれて歴訪し、個展や指導をおこなうなど、精力的に活動し、多くの作品を残しています。
この度のお品は、島岡達三の地釉縄文象嵌扁壷です。
島岡達三や師濱田庄司の作品は高い評価が期待できます。
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