古い中国の印章は、質の良い素材を使用している場合が多く見受けられます。
印石三宝の田黄石、寿山石、鶏血石、芙蓉石などは、古印材にしか良質な品はないといっていいでしょう。
霊獣などの美しい刻紐、石の模様にあわせて薄意が施されたお品などは意匠の見ごたえがありますが、
古印材の多くは角が取れ、丸みを帯びているものが多く見られます。
印材の蒐集家は手択(しゅたく)といって、古印材を掌中で撫でで育てるといった楽しみを持っています。
その結果、明代のくらいの古印材ですと彫刻の細部が摩耗され、耳がなくなってしまったり、という場合もありますが、滑らかで艶やかな光沢をもった石肌は独特の美しさがあります。
それは、彫刻がなくても同様です。
印材・印章のご相談を承ります。
特に寿山・昌化・青田・巴林が原産の古印材・印章は高い評価が期待できます。
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