朝鮮工芸実習所謹製 螺鈿山水画賛 硯箱です。
螺鈿は漆工芸品の加飾法の一つです。螺は貝、鈿は物を飾るという意味で、主に夜光貝、蝶貝、アワビ、アコヤガイなどが使われます。貝殻の内側、虹色光沢を持った真珠層の部分を文様に切り器物の表面に張付けたり、さらに象眼 (ぞうがん) を施して漆で固定することで、模様が浮かび上がるような効果を得ることができます。日本では、中国唐代の螺鈿が伝わって奈良時代に始り、室内調度のほかに建築装飾にも応用され、大変流行しました。
今回のお品は、螺鈿で悠久の山水図を施した硯箱です。
螺鈿を施したお品は、調度品とされ古いお宅の蔵などに眠っているかもしれません。作られた時代や細工などによっては高い評価が期待できます。もし気になるお品がございましたら一度ご相談ください。
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