楢原健三ならはら けんぞう

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    楢原 健三(ならはら けんぞう、1907(明治40)年6月30日-1999(平成11)年8月14日)は、昭和から平成時代に活躍した日本の洋画家である。


    東京都赤坂区で生まれる。画家を志し川端画学校で学び、1928年に東京美術学校油画科に入学。藤島武二に師事した。在学中の1930年には、第11回帝展に「数寄屋橋風景」を出品し初入選を果たす。1933年東京美術学校を卒業。翌年、関東庁立大連神明高等女学校の図画教師として勤務。1943年まで務める。


    戦後になると本格的に画家としての活動を始め、1946年の文部省主催第1回日展に「街頭にて」を出品し入選。翌年の第2回日展では「書斎の一隅」を出品。岡田賞を受賞。その後も日展を中心に活動。1956年には日展審査員を務め、1981年には日展理事に就任した。一方で示現会の創立に参加し、1979年に示現会理事長を務め、日本の芸術界に貢献。日本芸術院賞を受賞し、1988年には日本芸術院会員となる。


    画家として多数の賞を受賞し、活躍を見せた楢原健三は1999年に肺がんのため死去した。


    写実主義にこだわりを持ち、作品は現場で完成させることを貫き通した。自然風景や、夕闇の中に煌めく光の風景等の作品も残している。



    年表
    1907(明治40)年 東京都で生まれる
    1928(昭和3)年 東京美術学校油画科 入学
    1930(昭和5)年 第11回帝展に「数寄屋橋風景」を出品 初入選
    1933(昭和8)年 東京美術学校油画科 卒業
    1934(昭和9)年 関東庁立大連神明高等女学校 図画教師
    1943(昭和18)年 関東庁立大連神明高等女学校 退職
    1946(昭和21)年 第1回日展に「街頭にて」を出品 入選
    1947(昭和22)年 第2回日展に「書斎の一隅」を出品 岡田賞受賞
              示現会会員
    1956(昭和31)年 日展審査員
    1979(昭和54)年 示現会理事長
    1981(昭和56)年 日本芸術院賞受賞
              日展理事
    1983(昭和58)年 日展参事
    1988(昭和63)年 日本芸術院会員
    1993(平成5)年 勲三等瑞宝章受章
    1999(平成11)年 死去

    楢原健三の代表的な作品

    • 「数寄屋橋風景」
    • 「漁港夜景」
    • 「波紋」

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