桂野赤文かつらの せきぶん

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    桂野赤文(かつらの せきぶん 1798年(寛政1年)3月3日‐1875年(明治8年)1月14日)は日本の金工家。越後国村上出身。本名は正蔵。号は遊洛斎赤文。
    父は金工家の桂雲軒。兄の光長、弟の忠吾も金工家。

    青年になってから金工家を目指し上京。浜野某に師事し、技法を習得した。
    動物、鳥、虫の彫刻を得意としており、その中でも明鳥、猛虎は桂野の傑作とされている。
    1824年に荘内藩から召し抱えの声が掛かり、故郷に近い荘内藩を選んだ。

    桂野は髪と髭を伸ばし、変わった風貌であった。
    職人気質で、作品制作の際は一心不乱に打ち込むが、気が向かないと誰が頼んでも製作を行わなかったと伝えられている。
    桂野の偽物もかなり出回っていたが、一向に気にする様子もなかった。「俺の策が分からぬ者は偽物を持つのが分相応だ」。
    情が深く、心の広い人物であったことが伺える。
    次男の弥太郎が2代目赤文を継ぎ、弥太郎の養子である赤則が3代目赤文を名乗った。

    桂野赤文の代表的な作品

    • 「猛虎と竹」
    • 「糸瓜の図」

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