藤井浩佑ふじい こうゆう

藤井 浩佑（藤井 浩祐、ふじい こうゆう、1882年11月29日 - 1958年7月15日）は、彫刻家、日本芸術院会員。東京生まれ。初名は浩祐。

不同舎を経て1907年、東京美術学校彫刻科卒業、同年第１回文展に「狩」を出品、以後出品を続ける。
初期文展で「潭」「坑内の女」などで受賞を重ねた。

1911年文展出品「鏡の前」から三等賞を四度受賞。1916年日本美術院彫刻部に移って同人となり、主要メンバーとして活躍したが、1936年文展審査員となり、「手鏡」を出品した。

院展を退き帝国美術院会員、1937年帝国芸術院会員となり、以後、新文展、日展の審査員を歴任し、官展系彫刻に指導的役割を果たした。1953年より浩佑と称する。

「トロを待つ坑夫」「浴女」「裸女」「踊女」など一貫して裸婦を題材に叙情的な作風を示した。

終始日本女性の裸像表現を追究し、第2次世界大戦後の日展にいたるまで毎年出品を続けた。