林語堂りん ごどう

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    林語堂(りん ごどう、1895年 - 1976年)中国人。福建省出身。中国の著名な文学者・言語学者・評論家で翻訳家。
    名を和楽、後に玉堂。1940年と1950年にノーベル文学賞候補にノミネートされた。博学で書作品も遺す。

    1895年 10月10日、牧師の父の下、キリスト教の家庭に生まれる。
    1911年に上海へ。翌年、当時英文系大学として有名だった聖ヨハネ大学に入学。
    卒業後は北京の清華大学で英語を教えながら、『中国政治経済雑誌 Chinese Social and Political Science Review 』の記者となる。
    1919年 渡米。ハーバード大学に留学。言語学を専攻。継いで、ドイツに渡り、ライプツィヒ大学・イエナ大学で学位を得る。
    1923年 帰国。北京大学の英語学教授に就任し、魯迅を含む多くの文学者・学者と交友。雑誌『語絲社』に加わり政治論文やエッセイを発表。急進的な教授の一人に数えられた。
    1926年 廈門大学の文科主任となり散文の創作や言語研究に力を注ぐ。魯迅や顧頡剛などを招聘したが、1年後に辞任。
    1927年 武漢の国民政府に入るが、武漢政府が崩壊した後は上海に出て、政治的活動と一線を画す。
    1930年 国際筆会中国上海支部を設立。設立者の一人に名を連ねる。
    1932年『論語』『人閒世』『宇宙風』などの雑誌をつぎつぎに発行し、文学・政治・教育・言語・婦人問題・芸術とさまざまな分野に私見を述べる。
    諷刺とユーモアがこめられた小品文を流行させ、論語派の主要人物となる。
    1935年 再度渡米。中国と中国人の性格・文化を解説した『わが国土・わが国民』をはじめ、『孔子の智慧』などを英文で発表。世界的な名声を得る。
    1947年 ユネスコ芸術部長としてパリに移住。
    1954年 シンガポール南洋大学総長に一時的に就任。
    1966年 友人の懇請により台湾に移住。台北の陽明山に居を構え、娘の住む香港との間を往来しながら旺盛な活動を続ける。
    1976年 3月26日、香港で逝去。台北にある旧居の庭に葬られる。

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